武士の起源 その参

 武士の忠義の研究をしていたのに、すっかり脇に逸れたままになってしまいました。主題が消えて枝葉が広がる、下手なプレゼンの代名詞のようですが大丈夫です。武士の忠義は、自分自身の最も重要な研究課題なので必ずやりますので、もう少々お待ち下さい。


何気なく始めたテーマでしたが、思いのほか奥が深く手間取っています。3連休でしたので、色々と本を読んだりネットで調べたりしておりましたが、知らなかったことが山ほどあり、また自分の無知も思い知らされました。私の主張していた「地方の領主と使用人(百姓)の武力組織が、武士の起源」というのはどうやら、学習院大学学長だった故・安田元久先生の「在地領主的武士論」に近いことが分かりましたが、なんとこの説は「過去の学説」で人気が無いということを知り、大変落ち込みました。その後既に取り上げた高橋昌明氏の「職能的武士論」と下向井龍彦氏の「国衙軍制論」になっていったようです。もっともその後の説が正しく、安田先生の説が全て間違っている訳ではないので、その点では若干救われましたが、「在地領主的武士論」の弱点として地域による特性の違いを説明しきれていないことのようです。前回の予告では今回「国衙軍制論」の反論を書こうと息巻いておりましたが、少々自信が無くなってきました。別に学会に発表しようと思い、書いていたわけでもないのですから、好きなことを書けばいいとも思うのですが、最近友人から「たまにブログを見てるよ。」などと言われましたので、余りいい加減ではいけないと思うようにもなりました。もう少し読んでみたい本もありますので、話を進めるのをちょっと待って頂きたいと思います。


平将門は武士ではない」との説。
ちょ、ちょっと待って、これはさすが腰が抜けるほど驚きました。「風と雲と虹と」は本も読んだし、大昔にNHK大河ドラマも見て主演の加藤剛はどう見ても武士でしたが、武士ではなく「兵(つわもの)」だったそうです。頭が混乱して次回の予告も難かしくなりましたが、大きく戻って「ところで武士とは何者?」と定義からやり直します。まったくひどい「ふりだしに帰れ」になってしまいましたが...。



歴史関連のブログは、こちらをクリック→歴史ブログ人気ランキングへ

NHK大河ドラマ総集編DVDシリーズ 風と雲と虹と

NHK大河ドラマ総集編DVDシリーズ 風と雲と虹と